会議前に声が震えるとき、人はよく「落ち着かなきゃ」と思います。
でも、その言葉がさらに身体を固くすることがあります。
声が震えるのは、気持ちが弱いからだけではありません。胸、喉、肩、舌の奥あたりが少し固まり、吐く息が短くなると、声は前に出にくくなります。話す内容を準備していても、最初の一言だけがうまく出ないことがあります。
そんなときは、声を安定させようとする前に、息の置き場所を少し変えてみます。
会議前の一呼吸
会議室に入る前、またはZoomで入室する前に、次の順番で行います。
- 足の裏が床に触れていることを見る
- 肩を下げようとせず、息を一度だけ吐く
- 吐き終わったあと、次の吸う息を急がない
- 最初の一言を、半拍だけ遅く始める
大きく吸おうとしなくて大丈夫です。むしろ、吸う量を増やそうとすると、胸が上がって声がさらに不安定になることがあります。
大切なのは、声を出す直前に「息を全部使い切らない」ことです。
最初の一言を急がない
緊張しているときほど、早く話し始めたくなります。
沈黙が怖い。待たせている気がする。準備不足だと思われそう。そんな気持ちが出ると、最初の言葉を身体より先に出そうとしてしまいます。
けれど、最初の一言は、速さよりも置き方です。
「本日はよろしくお願いします」
その一文の前に、ほんの少し吐く息があるだけで、声の出方は変わることがあります。
それでも震える日はある
呼吸をしても、声が震える日はあります。
その場合も、失敗ではありません。震えを消すことより、震えたまま話し始めても戻ってこられることの方が大切です。
会議前に緊張する状態がくり返し起きるなら、会議前の入口から見てみてください。5分だけ相談して、どの場面で崩れやすいかを一緒に確認することもできます。