オンライン会議が始まる2分前。

カメラはまだオフ。資料も開いている。話す内容も、だいたい決まっている。

それでも、最初の一言だけが出にくい朝があります。

声を出す前から、喉の奥が少し固い。肩が上がっている。画面の向こうに人が集まり始めるほど、息が浅くなる。

この状態で必要なのは、自信を無理に作ることではないかもしれません。まず、声が通る前に、息の出口を作ることです。

最初の一言は、呼吸の続きにある

緊張しているとき、体は先に構えます。

胸が少し上がる。吸う息が増える。吐く息が短くなる。

すると、声も短くなります。声は呼吸に乗って出るものなので、吐く息が詰まっていると、最初の一言も詰まりやすくなります。

会議前に「落ち着こう」と思って大きく吸うより、先に吐く。

そのほうが合う日があります。

ミュートを外す前の一呼吸

やることは小さくて十分です。

  1. 鼻から軽く吸う
  2. もう一度、少しだけ吸い足す
  3. 口から、細く長く吐く
  4. そのあと普通の呼吸を一回見る

いわゆる生理的ため息に近い呼吸です。

大げさに吐かなくてもかまいません。人に見られたくないときは、鼻から静かに吐くだけでもいい。

目的は、緊張を消すことではありません。

最初の一言が、息の流れに乗れるくらいの余白を作ることです。

うまく話そうとしない

会議で最初の一言が出ないとき、頭の中では「ちゃんと話さなければ」が強くなりがちです。

でも、最初からうまく話す必要はありません。

「よろしくお願いします」

「では、始めます」

「まず共有します」

それくらいの短い言葉でいい。息が少し流れていれば、次の言葉はあとから来ます。

緊張が強い日や息苦しさがある日は、無理に呼吸を操作しないでください。めまいやしびれが出たら中止し、普通の呼吸に戻します。

会議前の呼吸を画面で試したいときは、レスキュー呼吸から30秒のガイドを使えます。

最初の一言の前に、ひと息。

それだけで十分な朝があります。