朝いちばんにSlackを開く。
未読が並んでいる。
メールも、今日の会議も、もう頭の中へ入ってくる。

コーヒーを淹れているのに、休む前から急いでいる。
そんな朝がある。

まだ仕事は始まったばかりなのに、息だけが先に短くなっている。

朝の最初の30分が散っていくとき

始業直後の疲れは、やる気だけの問題ではなさそうです。

通知を見る。
返信を考える。
会議の時間を思い出す。
その間に、体は先に仕事モードへ入っていく。

画面の前で、肩が少し上がる。
吸う量は増えているようで、吐く時間は短い。
呼吸の奥行きが、少しなくなる。

すると、最初に決めたかったことが後回しになります。

今日、何から始めるのか。
どこまでやれば十分なのか。
それを決める前に、外から来たものへ反応しはじめる。

気づいたら、朝の30分が細かく散っている。
たぶん、よくあることです。

コーヒーの前に、長く吐く

ここで試してみるのは、30呼吸だけです。

特別な準備はいりません。
椅子に座ったままで大丈夫。
目を閉じなくてもかまいません。

30呼吸のやり方

  1. いつも通りに吸う
  2. 吸うより少し長く吐く
  3. 吐き終わったら、次の息を待つ
  4. これを30回だけ続ける

数えにくければ、5分のタイマーでも十分です。

大事なのは、深く吸おうとがんばらないこと。
朝の焦りの中では、吸うことを増やすより、吐く時間を少しだけ長くするほうが入りやすい場合があります。

「吸う・吐く」をきれいに整えるというより、
「反応する前に、体の速度を見にいく」くらいでいい。

それだけで変わる、とまでは言いません。
ただ、画面を見る前に一度だけ間が入る。

最後の30秒で、今日のひとつを決める

30呼吸が終わったら、そのまま今日の最初の仕事をひとつだけ決めます。

「資料を完成させる」では、大きすぎるかもしれません。
「資料の見出しを3つ直す」くらいで十分です。

朝の30分を守るとは、完璧な集中をつくることではありません。
最初の反応を、少しだけ自分の側へ戻すことです。

今日やることは、ひとつだけ決める。
この記事の読後アクションも、そこに絞っておきます。

無理に続けなくていい

この呼吸が合わない日もあります。

息苦しさ、めまい、不安の強まりがあるときは、すぐにやめてください。
体調に不安がある場合や症状が続く場合は、医療専門職へ相談することも大切です。

呼吸法は、何かを必ず変えるための道具ではありません。
今の状態に気づくための、小さな観察です。

もう少し呼吸の選び方を見たいときは、呼吸法ホームへ。
自分に合う入り口を知りたい場合は、呼吸診断も使えます。

この読みものが合いやすいタイプ

Type01:朝から頭が先に走りやすい人
Type03:通知や予定に反応し続けて、最初の一歩が散りやすい人