会議が終わった直後に、Slackを開く。
温度の高い依頼が届いている。少し責められているように見える一文もある。
そのまま返そうとして、指が送信ボタンの近くまで行く。
あとで見返すと、少し強く書きすぎたかもしれない。そう感じる返信は、たいてい息が浅いまま書かれていることがあります。
返信前の呼吸は、短くなりやすい
仕事中の反応は、大きな出来事だけで起きるわけではありません。
「すぐ返さなきゃ」 「誤解されたくない」 「ここで黙ると負ける気がする」
そういう小さな圧が重なると、呼吸は自然に速くなります。
胸の上のほうだけで吸っている。 吐く前に、次の言葉を考えている。 画面を見ながら、体は少し前のめりになる。
この状態で返信を書くと、内容そのものよりも、反射の温度が文章に乗ることがあります。
少しだけ、手前で止まれるといい。
やることは、3回だけ長く吐く
返信を消す必要はありません。
気持ちを無理に変えようとしなくても大丈夫です。
送信する前に、3回だけ吐く息を長くします。
送信前の3呼吸
- 画面から目を少しだけ外す
- 鼻から軽く吸う
- 口または鼻から、吸う息より少し長く吐く
- これを3回だけくり返す
- もう一度、送信文を見る
ポイントは、深く吸おうとしないことです。
吸うことをがんばると、かえって体に力が入る人もいます。ここでは「長く吐く」だけを見ます。
目的は、完全に落ち着くことではありません。
送信する前に、反射と文章のあいだへ小さな間を置くことです。
返信を遅らせるためではなく、選び直すために
3呼吸したあとも、同じ返信を送ることはあります。
それでいいと思います。
ただ、最後の一文を削る。 語尾を少し変える。 今すぐ答えず、「確認して戻ります」と返す。
そういう小さな選択が見えることがあります。
呼吸法は、仕事をうまく進めるための万能な方法ではありません。
でも、自分がどの瞬間に浅くなるのかを知る手がかりにはなります。
無理に整えようとしない
息を長く吐くと苦しい人は、短くしてかまいません。
めまい、息苦しさ、強い不安、体調不良があるときは無理に続けず、必要に応じて医療専門職へ相談してください。
仕事中の呼吸は、人によって乱れやすい場面が違います。
返信前に浅くなる人もいれば、会議中、移動中、家に帰った直後に浅くなる人もいます。
まずは一度だけ、感情が動いた返信の前に試してみてください。
急ぎの場面で使う短い呼吸は、レスキュー呼吸にもまとめています。自分がどの場面で息が浅くなりやすいかを見たい場合は、呼吸診断から確認できます。
この読みものが合いやすいタイプ
Type02:考えすぎて、返信前に頭が熱くなりやすい人
Type03:相手の反応を先回りして、息を止めやすい人