会議の5分前。

Zoomの入室ボタンを前にして、資料をもう一度開く。
会議室の前で、スマホのメモを何度も見返す。
言うことは決まっているはずなのに、頭の中だけが先に進んでいる。
最初の一言が、少し早口になりそうな気配もある。

こういう直前ほど、確認を増やしたくなります。

けれど、資料を見返す手が止まらないとき、足りないのは情報だけではないのかもしれません。

会議前の息は、上に集まりやすい

急いでいるわけではない。
それでも、胸のあたりが少し固い。

画面を見る目が強くなっている。
肩が上がっている。
息を吸うことはできているのに、吐くほうが短い。

会議前の緊張は、特別なことではありません。

ただ、そのまま話し始めると、言葉が先に出て、身体があとから追いかけることがあります。
説明が速くなる。
相手の反応を見る前に、次の言葉を足したくなる。

そんなときは、「落ち着こう」と考えるより、吐く息だけを一度見るほうが扱いやすいことがあります。

4秒吸って、6秒吐く

会議前にすることは、ひとつだけです。

4秒かけて吸う。
6秒かけて吐く。

これを5セットだけ行います。

鼻から吸っても、口から吐いてもかまいません。
大切なのは、吸う息をがんばって深くすることではなく、吐く息を少し長めに置くことです。

資料を追加で見返す前に。
Zoomに入る前に。
会議室のドアを開ける前に。

5セットだけ、吐く息の終わりを待ってみます。

成果を変える方法ではなく、最初の一言の前の余白

この呼吸で、会議がうまくいくと決まるわけではありません。
緊張がなくなるとも限りません。

ただ、最初の一言を急いで出す前に、身体の速度を一度見ることはできます。

話す内容を変えるのではなく、話し始める前の間を少しだけつくる。
そのくらいの小さな準備として扱うのが、ちょうどいいかもしれません。

息苦しさや強い不調があるときは、呼吸法だけで抱え込まず、医療専門職に相談してください。
呼吸を長くすることが合わない日もあります。その場合は、無理に続けなくて大丈夫です。

すぐ試せる呼吸を見たい人は、レスキュー呼吸へ。
自分に合う入り口を知りたい人は、呼吸診断もあります。

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