会議開始5分前。
資料はもう何度も見たはずなのに、また同じページを開いている。
確認しているつもりでも、目だけがすべっていく。
「足りないかもしれない」
そんな感じだけが、少し残る。
重要な会議の直前ほど、最後まで資料を見続けたくなることがあります。会社員でも、個人で仕事をしている人でも、誰かに説明する場面の前には似たような時間があるのかもしれません。
最後の確認が、かえって息を浅くすることがある
直前の資料確認そのものが悪いわけではありません。
ただ、開始ぎりぎりまで情報を入れ続けていると、体は「まだ準備が終わっていない」と受け取りやすくなります。
画面を見る。
言葉を追う。
抜けを探す。
そのあいだ、呼吸は小さく、速くなっていることがあります。
頭では冷静に確認しているつもりでも、体のほうは少し急いでいる。
会議冒頭で言葉が出にくくなるとき、知識が足りないのではなく、息をする余白がなくなっているだけかもしれません。
最後の2分だけ、資料を閉じる
提案はひとつだけです。
会議開始2分前になったら、資料を閉じる。
そして、吐く息だけを少し長くします。
2分前の呼吸
- 画面から目を離す
- 鼻か口から、今ある息をゆっくり吐く
- 吸う息は自然に入る分だけでいい
- もう一度、吐く息を少し長めにする
- これを3回だけくり返す
大きく吸おうとしなくて大丈夫です。
「整えよう」とするより、まず吐く。
体の中に残っていた急ぎを、少し外へ出すような感覚で。
見直すより、戻る時間
会議直前の2分で、新しい発見をしようとすると、意識はさらに細かいところへ向かいます。
誤字。
数字。
言い回し。
相手の反応。
それらを追いかけるほど、呼吸は置き去りになりやすい。
最後の2分は、情報を増やす時間ではなく、自分の状態に戻る時間にしてみる。
それだけで話し方が変わる、と断定する必要はありません。
ただ、息が浅いまま会議に入っていることに気づけるだけでも、少し違う入り方になることがあります。
無理に落ち着こうとしない
緊張しているときに、「落ち着かなければ」と思うほど、かえって力が入ることもあります。
呼吸が苦しく感じる場合や、強い不安・体調不良がある場合は、無理に呼吸法だけで対応しようとせず、必要に応じて専門職へ相談してください。
ここで扱っているのは、治療や解決策ではありません。
仕事の中で浅くなった息に、一度気づくための小さな方法です。
次の会議前に、一度だけ
次の会議で、開始2分前に資料を閉じる。
吐く息を3回だけ長めにする。
まずは、それだけで十分です。
ほかの呼吸法も見ておきたい場合は、呼吸法の一覧に短い実践をまとめています。
急ぎやすい場面で使うなら、レスキュー呼吸も近い入口になります。
この読みものが合いやすいタイプ
Type01:頭で抱え込みやすい人
Type03:緊張で急ぎやすい人