会議開始まで、あと3分。
資料は開いている。
けれど、直前まで読んでいたSlackの文面が、まだ頭に残っている。
通知は閉じた。
それでも、体のどこかが少し急いでいる。
最初の一言が、早口になりそうな気配がある。
こういう場面で「深呼吸しよう」と思っても、実際には何をすればいいのか分からないことがあります。大きく吸えばいいのか、目を閉じればいいのか。会議はもう始まりそうで、ゆっくり整える時間もない。
ここでは、声を出す前の1分だけを見てみます。
会議前に起きていること
会議前の息は、緊張だけで浅くなるとは限りません。
直前まで別の作業をしていた。
返信する言葉を考えていた。
資料の抜けを探していた。
相手の反応を先回りしていた。
体は椅子に座っていても、内側ではまだ少し走っていることがあります。
そのまま話し始めると、声が上ずる。
一文が長くなる。
相手の表情を見る前に、説明を進めすぎる。
もちろん、それが悪いわけではありません。会議前の頭は、だいたい忙しいものです。
ただ、最初の30秒だけでも息の置き場があると、声の出方が少し変わることがあります。緊張を消すというより、急いでいる自分に気づくための小さな間です。
1分だけ「4秒吸って、6秒吐く」
会議に入る直前に、次の呼吸を一度だけ試します。
- 画面を見る前に、足裏を床に置く
- 鼻から4秒吸う
- 口か鼻から6秒吐く
- これを6回だけくり返す
大きく吸おうとしなくてかまいません。
むしろ、吸う量は控えめで十分です。
見るのは、吐く息の終わり。
吐き切ろうと頑張るのではなく、「最後の2秒を少しゆっくりにする」くらいでいいと思います。
それだけで、話し始める前に一拍が生まれることがあります。
声を整えるより、声を急がせない
会議前の呼吸は、声をよく見せるための技術というより、声を急がせないための準備に近いものです。
急いでいるとき、人は最初の一言で全部を運ぼうとします。
説明、結論、補足、予防線。
それらが一息に乗ると、声も文も硬くなりやすい。
4秒吸って6秒吐く呼吸は、何かを大きく変えるためのものではありません。話し始める前に、「今、少し急いでいるかもしれない」と気づくための目印になります。
気づけたら、最初の一言を少し短くする。
それだけでも、会議の入り口は少し違って見えるかもしれません。
無理に長くやらない
息苦しさ、めまい、不快感がある場合は中止してください。
呼吸を長くすることが合わない日もあります。
不安や体調不良が強い場合は、呼吸法だけで抱えず、必要に応じて医療専門職に相談してください。
会議前にできるのは、ほんの小さな調整です。
それ以上を呼吸に背負わせなくていいと思います。
次の会議前に試すなら
次の会議では、資料を読み込む前ではなく、入室や接続の直前に試してみてください。
「4秒吸う、6秒吐く」を6回。
終わったら、最初の一言を少し短く置く。
今日は、これだけで十分です。
短い呼吸を手元に置きたいときは、/breath-rescue も参考になります。
呼吸の種類をもう少し広く見たい場合は、/breath から読めます。
この読みものが合いやすいタイプ: Type01 忙しさで浅くなる人、Type03 緊張で息が詰まりやすい人