朝いちばんの商談で、想定外の質問が返ってくる。
画面越しの相手が、少し黙る。
表情が読みにくい。

その数秒が、思ったより長い。
まだ聞かれていないことまで、先回りして説明したくなる。

商談や打ち合わせでは、こういう場面があります。

相手の反応が薄い。
質問の意図が、すぐにつかめない。
沈黙がある。

頭では落ち着いているつもりでも、言葉だけが先に出ていくことがあります。
気づいたら、説明を足している。
少し余計だったかもしれない、と思うのはそのあとです。

早口になる前に起きていること

早口になるのは、話す力が足りないからとは限りません。

その場を埋めようとして、身体のほうが先に反応していることがあります。

息を吸う前に話し始める。
吐ききらないまま、次の説明へ進む。
相手の質問を受け取る前に、自分の回答で場をふさごうとする。

このとき呼吸は、「深い」「浅い」だけでは見えにくいものです。

むしろ見ておきたいのは、返答の前にほんの少しでも間があるかどうか。
そこがないと、言葉はすぐに走り出します。

返答前に、一度だけ入れる呼吸

試すなら、返答前の一呼吸で十分です。

やり方は短くてかまいません。

  1. 軽く吸う
  2. もう一度、少しだけ吸い足す
  3. 口か鼻から、長めに吐く

これを一回だけ入れます。

大きく見せる必要はありません。
相手に伝えるための呼吸ではなく、自分の反応を一拍だけ見るための呼吸です。

そのあと、すぐに完璧な答えを出さなくてもいい場面があります。

「確認してからお答えします」
「いまの質問は、こういう意図で合っていますか」
「少し整理してお伝えします」

こう言える余白が、少し戻ることがあります。
全部をその場で埋めなくてもいい、という感じです。

呼吸は商談を成功させる道具ではない

この一呼吸で、商談がうまくいくと決まるわけではありません。

相手の反応も、提案の条件も、関係性も、その場ごとに違います。
呼吸は結果を動かすものではなく、自分が反射で話しすぎていないかを見るための小さな目印です。

めまい、息苦しさ、強い不安感などがある場合は、無理に呼吸を調整しようとせず、必要に応じて医療専門職へ相談してください。

次に、自分の反応パターンを見る

商談中に早口になる人もいれば、黙り込む人もいます。
相手に合わせすぎて、必要以上に譲ってしまう人もいます。

まず見るのは、自分がどの反応に寄りやすいか。
そこだけでいいかもしれません。

自分の呼吸と反応の出方を見てみたい場合は、呼吸診断から確認できます。

呼吸法そのものを一覧で見たいときは、呼吸法ホームも入口になります。

この読みものが合いやすいタイプ

Type02: 反応が速くなりすぎる人
Type04: 周囲に合わせすぎる人