朝、PCを開く。
Slackに未読がある。
メールも、カレンダーも、ついでにSNSも気になる。

「確認だけ」のつもりだったのに、気づくと30分。
まだ本当に触れたかった仕事には、手が届いていない。

そういう朝は、めずらしくありません。

仕事を始めたのに、反応から始まっている

朝いちばんの通知は、便利です。
ただ、開いた瞬間に、注意は外へ向かいます。

誰かの依頼。
昨日から残っている話。
急ぎに見えるもの。
本当は、まだ判断しなくてもいいこと。

そのあいだに、呼吸が少し浅くなっていることがあります。

胸の上のほうだけで吸っている。
吐ききる前に、次の画面へ移っている。
目だけが先に走って、体はまだ椅子に着いたばかり。

これは、意志が弱いという話ではなさそうです。
一日の入口で、注意と呼吸が外の刺激に引っ張られている。
まずは、そう見てみる。

それだけでも、少し間ができます。

通知を見る前の「5分呼吸」

ここで置いておきたいのは、通知を我慢する技術ではありません。
Slackやメールを見る前に、5分だけ息を置く方法です。

やることは、ひとつ。

鼻から4秒吸って、6秒で吐く。

長く吸おうとしなくて大丈夫です。
吐くほうを、ほんの少し長くします。

手順

  1. PCを開いたら、Slackやメールをまだ開かない
  2. 足の裏を床に置く
  3. 鼻から4秒吸う
  4. 鼻、または口から6秒で吐く
  5. これを5分だけ続ける
  6. 最後に、最初の25分で触れる仕事をひとつだけ決める

決める仕事は、小さくてかまいません。

「企画書を完成させる」ではなく、
「企画書の見出しを3つ見る」。

「返信を全部返す」ではなく、
「Aさんへの返信文だけ開く」。

呼吸の成果を、気分の良さで測らなくてもいいと思います。
見る場所は、ひとつだけです。

最初の25分に、自分で選んだ作業へ入れたか。

入れたら、それでいい。
入れなかった日は、通知を見る前に何が起きたのかを少し見ておく。
そのくらいで。

落ち着こうとしすぎない

朝の呼吸は、深くリラックスするためだけのものではありません。

仕事に入る前なら、眠くなるほど長く吐いたり、息を止めたりしなくてもいい。
「少しだけ戻る」くらいで十分な日があります。

息苦しさ、めまい、不安の強まりを感じる場合は、すぐに中止してください。
体調や持病がある場合は、無理に呼吸法で対処しようとせず、必要に応じて医療専門職へ相談してください。

呼吸法は、仕事の問題を消すものではありません。
ただ、通知に入る前に、自分の状態を一度見るための小さな入口にはなります。

手順だけ残しておく

明日の朝に試すなら、これだけです。

Slackを見る前に、4秒吸って6秒吐く。5分。最後に最初のタスクをひとつ書く。

呼吸法を場面別に見返したい人は、呼吸法ホームから探せます。
自分がどの入り方をしやすいか知りたい場合は、呼吸診断もあります。

この読みものが合いやすいタイプ

Type01:頭が先に走りやすい人
Type03:通知や予定に呼吸を持っていかれやすい人