商談直前に「深呼吸しよう」と思うのは自然です。
でも、その深呼吸が「大きく吸う」ことだけになっていると、かえって体が張ることがあります。
落ち着きたいのに、胸や肩に力が入る。声が上ずる。早口になる。
そのときは、呼吸の順番を変えてみる価値があります。
大きく吸う前に、吐く
緊張している体は、すでに活動モードに入っています。
そこへさらに大きく吸い込むと、体がもっと前のめりになることがあります。必要なのは、空気をたくさん入れることではなく、吐く息で余分な力を少し抜くことです。
「吸うより、吐く」
商談直前には、この一文だけで十分です。
20秒でできる呼吸
- 鼻から軽く吸う
- もう一度、少しだけ吸い足す
- 口から長く吐く
これを1〜3回。
大きな動きは必要ありません。人前なら、吐く息を静かにしてもかまいません。
呼吸は応急処置
直前の呼吸で、すべてが変わるわけではありません。
ただ、最初の一言に入る前に、体の張りへ気づくことはできます。緊張を敵にするのではなく、「いま体が準備している」と受け取る。
それだけでも、場への入り方は少し変わります。
めまいや苦しさがある場合は中止してください。呼吸法は医療行為ではなく、不安や症状が強い場合は専門家への相談が必要です。
商談前にできることは、完璧に落ち着くことではありません。
息をひとつ吐いて、次の一言へ入ることです。