ため息には、あまり良くない印象があります。

疲れている。あきらめている。不機嫌そうに見える。そんなふうに受け取られることもあります。

でも、体の側から見ると、ため息はリセットの動きでもあります。

生理的ため息という呼吸

生理的ため息は、二段で吸って、長く吐く呼吸です。

  1. 鼻から軽く吸う
  2. もう一度、少しだけ吸い足す
  3. 口から長く吐く

泣いたあとや緊張が抜ける瞬間に、体が自然に似た呼吸をすることがあります。

この呼吸は、短時間で使いやすいのが特徴です。数分の練習をしなくても、1回から試せます。

使いやすい場面

  • 会議に入る直前
  • メールを送る前
  • 眠る前に考えごとが止まらないとき
  • ちょっとした苛立ちに気づいたとき

大げさにやる必要はありません。

人前では、口から大きく吐かず、鼻から静かに吐いてもかまいません。大切なのは、吐く時間を少し長くすることです。

効果を期待しすぎない

ため息ひとつで、すべてが整うわけではありません。

ただ、張りつめた体に「いま少し戻っていい」と伝えることはできます。呼吸は、気分を無理に変える魔法ではなく、体の向きを少し変えるための小さな操作です。

めまいや苦しさがある場合は中止してください。症状が続く場合は、呼吸法だけで抱えず、医療機関など専門家へ相談してください。

ため息は、失敗のサインではありません。

戻るための入口として、使うことができます。