ため息には、あまり良くない印象があります。
疲れている。あきらめている。不機嫌そうに見える。そんなふうに受け取られることもあります。
でも、体の側から見ると、ため息はリセットの動きでもあります。
生理的ため息という呼吸
生理的ため息は、二段で吸って、長く吐く呼吸です。
- 鼻から軽く吸う
- もう一度、少しだけ吸い足す
- 口から長く吐く
泣いたあとや緊張が抜ける瞬間に、体が自然に似た呼吸をすることがあります。
この呼吸は、短時間で使いやすいのが特徴です。数分の練習をしなくても、1回から試せます。
使いやすい場面
- 会議に入る直前
- メールを送る前
- 眠る前に考えごとが止まらないとき
- ちょっとした苛立ちに気づいたとき
大げさにやる必要はありません。
人前では、口から大きく吐かず、鼻から静かに吐いてもかまいません。大切なのは、吐く時間を少し長くすることです。
効果を期待しすぎない
ため息ひとつで、すべてが整うわけではありません。
ただ、張りつめた体に「いま少し戻っていい」と伝えることはできます。呼吸は、気分を無理に変える魔法ではなく、体の向きを少し変えるための小さな操作です。
めまいや苦しさがある場合は中止してください。症状が続く場合は、呼吸法だけで抱えず、医療機関など専門家へ相談してください。
ため息は、失敗のサインではありません。
戻るための入口として、使うことができます。