会議まで、あと5分。

資料は開いている。
Slackの通知も見えている。
発言する順番も、なんとなく近い。

それなのに、読み返すほど頭に入らない。
同じ行を見ているはずなのに、文字だけが通り過ぎていく。

こういう直前の時間は、情報が足りないというより、注意があちこちに散らばっていることがあります。

会議前に、息が浅くなる場面

会議の前は、体が少し先回りします。

「何を聞かれるか」
「最初に何を言うか」
「抜けがないか」

頭の中では、いくつもの確認が同時に走っています。

そのとき、呼吸は短くなりやすい。
吸うほうに力が入り、吐くほうが途中で止まることもあります。

緊張をなくそうとしなくて大丈夫です。
まず見るのは、いま息がどこで止まりやすいか。

それだけでも、少し手がかりになります。

60秒だけ、吐くほうを長くする

会議前に使うなら、複雑な呼吸法よりも、短い手順のほうが扱いやすいことがあります。

次の60秒だけ試します。

  1. 画面から一度目を外す
  2. 4秒くらいで吸う
  3. 6秒くらいで吐く
  4. これを6回だけくり返す

きれいに数えられなくてもかまいません。
大切なのは、吐く時間を少し長めに置くことです。

「落ち着かなければ」と思うと、呼吸まで仕事のようになります。
ここでは、会議前の確認を増やす代わりに、60秒だけ息の置き場所をつくる。

そのくらいでいいかもしれません。

そのあと、最初の一言だけ決める

呼吸を6回終えたら、資料を全部読み返す前に、最初の一言だけ決めてみます。

「今日はこの点から共有します」
「先に結論だけ話します」
「確認したいことが一つあります」

会議前の不安は、全部を整えようとすると大きくなりがちです。
最初の一言だけ決まると、入室のしかたが少し変わることがあります。

今日やることは、ひとつだけ。
会議の前に60秒、吐く息を少し長めに置く。

それ以上は、また次で。

無理に深呼吸しなくていい

息を大きく吸おうとして、かえって苦しくなる人もいます。
その場合は、秒数を短くしてかまいません。

3秒吸って、4秒吐く。
または、ただ一度だけ長めに吐く。

めまい、強い苦しさ、体調の不安があるときは無理に続けず、必要に応じて医療専門職に相談してください。

呼吸は、会議を成功させるための技術ではありません。
自分がいま、どれくらい前のめりになっているかに気づくための、小さな手がかりです。

短い呼吸を場面別に見たいときは、レスキュー呼吸 から試せます。
自分に合う呼吸の入り口を知りたい場合は、呼吸診断 もあります。

この読みものが合いやすいタイプ

Type01: 頭の中で確認が増えやすい人
Type03: 人前で話す直前に息が浅くなりやすい人