会議の開始1分前。
資料は開いている。
でも、Slackの未読が気になって、最後の通知まで追ってしまう。

入室した瞬間、最初に何を話すつもりだったか、少し飛ぶ。
声を出してから、呼吸が浅かったことに気づく。

こういう場面は、特別に弱っているときだけ起きるわけではありません。

仕事の流れの中では、画面を切り替えながら、頭だけ先に会議へ向かうことがあります。
けれど身体は、まだ通知への反応を続けている。

その小さなずれが、話し始めの落ち着かなさとして出ることがあります。

会議前の呼吸は、気合いを入れるためではない

会議前に必要なのは、集中力を急に上げることではないのかもしれません。

むしろ、直前まで拾っていた情報をいったん置くこと。
返事を急ぐ身体のまま、話し始めないこと。

そのための小さな区切りとして、呼吸を使います。

ここで見るのは、呼吸が深いか浅いかだけではありません。

息を吐く前に、もう次のことを考えていないか。
吸うほうばかり急いでいないか。
最初の一言を出す前に、身体が少し待てるか。

そこに気づくだけでも、会議への入り方が少し変わることがあります。

入室前に、吐く長めの3呼吸

次の会議で試すなら、これだけで十分です。

  1. 入室ボタンを押す前に、画面から少し目を外す
  2. 鼻から自然に吸う
  3. 口か鼻から、吸う息より少し長く吐く
  4. これを3回だけ繰り返す
  5. そのあと、最初に言う一文だけ確認する

長く吸おうとしなくて大丈夫です。
きれいに呼吸しようとしなくても大丈夫です。

ポイントは、吐く息を少しだけ長くすること。
「いま返さなくていい通知」と「これから話すこと」の間に、小さな余白を置くことです。

会議室に入ってからでも、カメラをオンにする前でもかまいません。
誰にも見えないくらいの小ささでできます。

うまくいかない日もある

この3呼吸は、会議でうまく話すための保証ではありません。
緊張が強い日や、体調がすぐれない日は、呼吸に意識を向けること自体が負担になることもあります。

その場合は、無理に整えようとしなくて大丈夫です。

呼吸を変えるより先に、水を飲む。
席を立てるなら、一度立つ。
不安や息苦しさが強く続く場合は、医療専門職への相談も選択肢に入れてください。

ひと息は、がんばるための道具というより、自分の状態に気づくための入口です。

次の会議で一度だけ

保存しておくなら、合図はひとつで十分です。

「入室前に、吐く長めの3呼吸」

次の会議の前に、まず一度だけ。
それくらいの小ささでいいと思います。

もっと短い場面別の呼吸を見たいときは、レスキュー呼吸にまとめています。
日常の中で使える呼吸を広く見たい場合は、呼吸法ホームから選べます。

この読みものが合いやすいタイプ

Type02: 頭の中で予定や通知が重なりやすい人
Type03: 話し始める前に、身体の反応が先に出やすい人