会議開始まで、あと2分。

資料は開いている。
議題も分かっている。
画面には、さっきから同じページが映っている。

でも、目は滑る。
Slackの通知が少し気になり、時計も気になる。
最初に何を言うかだけが、妙に硬くなる。

会社員でも、フリーランスでも、チームを持つ人でも。
会議前の数分に、こういう詰まり方をすることがあります。

最後まで確認しているのに、頭に入らない

会議前の数分は、準備の時間に見えます。

けれど実際には、呼吸が浅くなりやすい時間でもあります。

画面を見ている。
資料を追っている。
頭の中では、質問、反応、言い忘れが先に動いている。

身体は座っているのに、内側だけが少し急いでいる。
そんな状態です。

息を大きく吸っているというより、吐き切る前に次の確認へ移っている。
呼吸の終わりが短くなると、言葉も少し前のめりになります。

「準備不足だから不安」とは限りません。
もう十分に準備していても、直前の確認が、かえって落ち着きにくさを増やすことがあります。

最後の90秒だけ、資料を閉じる

提案はひとつだけです。

会議が始まる90秒前になったら、資料をいったん閉じる。
閉じにくければ、画面から少し目を外す。

そのまま、呼吸を6回ほど置いてみます。

4秒吸って、6秒吐く

  1. 鼻から、4秒くらいかけて吸う
  2. 口でも鼻でもよいので、6秒くらいかけて吐く
  3. 吐き終わったら、すぐ整えようとせず、次の吸う息を待つ

大事なのは、きれいに呼吸することではありません。

最後の時間を、情報を増やす時間から、自分の状態を見る時間へ少し寄せることです。

資料を読むほど安心する日もあります。
ただ、最後の90秒に限っては、もう一枚読むより、吐く息を少し長くするほうが合う人もいます。

それくらいの小さな切り替えで。

発言をうまくするためではなく、一拍置くために

この呼吸は、会議でうまく話すための技術ではありません。

緊張を消すものでもありません。
考えを完璧にまとめるものでもありません。

ただ、最初の発言の前に、一拍置けることがあります。

声を出す前に、肩や喉の力みに気づく。
早く結論を言おうとしている自分に気づく。
「今、少し急いでいる」と分かる。

それだけでも、会議への入り方は少し変わるかもしれません。

合わない日は、短くしていい

4秒吸って6秒吐く呼吸が苦しい日は、無理に続けなくて大丈夫です。

3秒吸って、4秒吐く。
一度だけ長く吐く。
目を閉じず、画面の端を見ながら行う。

それくらいで十分な日もあります。

息苦しさ、強い不安、体調の異変がある場合は、呼吸法だけで対処しようとせず、必要に応じて医療専門職へ相談してください。

次の会議前に、一度だけ

次の会議で試すなら、やることはひとつです。

開始90秒前に、資料を閉じる。
4秒吸って、6秒吐く。
それを6回だけ。

呼吸法をもっと短く場面別に見たいときは、/breath-rescue にまとめています。
自分がどんな場面で息が浅くなりやすいかを見たい場合は、/shindan も使えます。

この読みものが合いやすいタイプ

Type01: 焦りが先に出やすい人
Type03: 頭の中で確認が増えやすい人