会議まで、あと40分。

資料を見直したい。
けれど、座り続けた身体は重い。
少しスクワットをすれば、頭も切り替わる気がする。
ただ、疲れて会議に戻れなくなるのは困る。

在宅勤務の午後には、そんな迷いが起こります。動けばよいのか、そのまま座っていたほうがよいのか。答えは、その日の身体にもよるのでしょう。

「冴えた感じ」と、仕事へ戻れることは別

健康な成人を対象にした研究では、1回の筋力トレーニング後に、反応を抑える力など一部の実行機能が一時的によくなったという結果があります。

ただ、調べられているのは短時間の認知課題が中心です。会議での判断や売上、その日の生産性まで高まると示したものではありません。作業記憶や注意では、はっきりした変化が見られない場合もあります。

中等度の運動では比較的一貫した結果が見られるものの、「何分、何セットなら最適か」までは定まっていません。

参考:筋力トレーニング直後の認知機能に関するメタ分析実行機能に関する系統的レビュー

だから会議前は、「爽快になったか」だけで負荷を決めないほうがよさそうです。

ひと息編集部が確かめたいのは、その数分後。資料の続きを、いつもの調子で読めるかどうかです。

試すなら、息を止めない

会議前に身体を動かす日は、呼吸について一つだけ決めておきます。

力を入れるときも、息を止めない。

回数を増やすことより、細くても息が出入りしているかを見ます。終わったときに余力があり、数分後に資料へ無理なく戻れる。そのあたりで止めておくのがよさそうです。

強い息こらえは血圧を大きく上げ、めまいや失神につながることがあります。胸痛、めまい、失神しそうな感覚、異常な動悸、会話が難しいほどの息苦しさがあれば、その場で中止してください。

睡眠不足や発熱、強い痛み、いつもと違う疲労がある日は、負荷を下げる。あるいは休む。それでいい日もあります。持病がある人、妊娠中の人、服薬中の人は、事前に医療専門職へ相談してください。

参考:ACSMの運動と血圧に関する解説運動時の中止サイン

記録するのは、二択だけ

次に会議前に筋トレをした日は、終わって数分後に一つだけ記録します。

  • 資料へ無理なく戻れた
  • 戻れなかった

爽快感を細かく採点する必要はありません。仕事へ戻れる負荷だったか。それだけを見ます。

「戻れなかった」なら、次は少し手前で止めてみる。会議前の運動は、追い込む時間ではないのかもしれません。

筋トレ後も息の浅さや緊張が残るなら、運動を重ねる前に、呼吸法ホームから今の状態に合う短い方法を探せます。

会議まで残り数分なら、「会議の3分前、息が浅いまま資料を開いている人へ」も参考になります。