朝、目覚ましを止めても体が重い。
睡眠時間を見ると、7時間ほどは眠っている。
それでも、通勤前から「今日も疲れている」と感じる。
夜になると、布団の中で「4-7-8呼吸」と検索している。
そんな日が続けば、呼吸の浅さが気になることもあります。
けれど、すぐに「呼吸が悪い」と決めなくてもよさそうです。
眠る前の呼吸法を探す、その少し手前で確かめられることがあります。
呼吸だけに原因を集めない
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人の睡眠時間は6時間以上がひとつの目安とされています。
ただ、必要な睡眠時間には個人差があります。時計に表示された時間だけでなく、眠ったあとに休めた感じがあるか。そこも見ておきたいところです。
「寝ても疲れる」という感覚には、いくつかの要因が重なっていることがあります。ひとつに決めるには、まだ少し早いのかもしれません。
1. 実際に眠っていた時間と、休めた感じ
布団に入っていた時間と、眠っていた時間は同じとは限りません。
夜中に何度も目が覚めていなかったか。
朝、少しでも休めた感覚があったか。
まずは、時間と感覚を分けて眺めてみます。
2. 午後以降のカフェインと飲酒
仕事を終えるためのコーヒー。
夕食後のお茶。
眠るためのつもりで飲むお酒。
どれも日常に溶け込んでいて、摂った時刻までは覚えていないことがあります。量だけでなく、最後に口にしたのが何時だったかも、静かに振り返ってみます。
3. 光、音、温度
枕元のスマートフォン。
廊下から入る光。
気づくたびに直したくなる室温。
寝室が、自分にとって落ち着ける環境だったかを見ます。理想の寝室を一晩でつくる必要はありません。まず気づくだけでも。
4. ストレス、服薬、長引く体調変化
眠る直前まで仕事のことを考えている。
薬を飲み始めてから、眠り方が変わった。
疲れや息苦しさが、以前より長く残っている。
こうした変化は、呼吸法だけでは切り分けられません。
今夜は「最後のカフェイン時刻」だけ記録する
4つを一度に変えようとすると、眠る前にも宿題が増えてしまいます。
今夜は、ひとつだけ。
今日、最後にカフェインを摂った時刻をメモする。
コーヒーだけでなく、お茶やエナジードリンクなども含めます。減らすかどうかは、まだ決めなくてかまいません。
「何時だったか」が見える。呼吸法を増やす前に、自分の夜を少し眺めるためのメモです。
呼吸を試すなら、秒数より苦しくないこと
呼吸法は「疲れの原因を解消する方法」や「すぐ眠れる方法」と決めず、眠る前の緊張に気づくための補助として扱うのがよさそうです。
試すなら、一度だけ自然に息を吸い、吐く息を急がない。
秒数を数えたり、息を止めたりする必要はありません。次の呼吸を大きくしたくなるほど苦しければ、いつもの呼吸に戻ります。
ほかの呼吸も見てみたいときは、呼吸法ホームから、その日の状態に合いそうなものを探せます。
呼吸法を試す場面ではないとき
生活習慣や寝室環境を見直しても不調が続く場合や、強い日中の眠気、いびき・呼吸停止の指摘、息苦しさ、長引く体調変化がある場合は、医療専門職への相談を検討してください。
強い呼吸困難や胸の痛み・圧迫感など、急な症状があるときは、呼吸法で様子を見ず、速やかに救急医療へ相談してください。
呼吸や体調について感じていることを言葉にしたいときは、呼吸セルフチェックもひとつの入口です。医療上の診断を行うものではありません。
呼吸法を探す前に、今日のカフェインの時刻をひとつ書く。
今夜は、そこまででも十分です。