朝、PCを開こうとしても、体が重い。
息も、いつもより浅い気がする。

眠れていないだけかもしれない。けれど、「とりあえず深呼吸」で済ませてよいのか、少し迷う。そんな朝があります。

呼吸を変えようとする前に、見ておきたいことがあります。
その前に、少しだけ。

先にするのは、深呼吸ではなく5分間の確認

紙かスマートフォンのメモを開きます。確認するのは、次の5点です。

  1. いつ始まったか
    急に始まったのか。これまでになかった感覚か。

  2. 悪化していないか
    昨日より強い、時間とともに苦しくなる。そんな変化はないか。

  3. ほかの症状がないか
    胸の痛み、意識がぼんやりする感じ、強いふらつきなどを伴っていないか。

  4. 最近の生活に変化がないか
    睡眠時間や活動量、仕事の忙しさ、体調に、普段との違いはなかったか。

  5. 休むと変わるか
    楽な姿勢で静かにしていると落ち着くのか。それとも、あまり変わらないのか。

ここでするのは、診断ではありません。

「息が浅い」という一つの感覚だけで、原因を呼吸に決めてしまわないための観察です。短いメモでかまいません。

呼吸法より、受診を優先する場面

急な息切れや強い呼吸困難、胸を締めつけられるような痛み、意識の異常などがあるときは、呼吸法を試さず、119番への連絡を考えてください。

判断に迷う場合は、利用できる地域であれば、救急相談窓口の「#7119」も選択肢になります。

緊急と思える症状がなくても、次のような場合は、早めに医療機関へ相談してください。

  • 新しく始まった息苦しさが続いている
  • 少しずつ悪化している
  • 休んでも落ち着かない
  • 疲れが長引き、仕事や日常生活に支障がある
  • 横になると苦しい、または普段どおり動けない

この記事は、診断や治療の代わりになるものではありません。持病がある方や治療中の方は、担当の医療専門職から受けている指示を優先してください。

試すなら「いつもの呼吸を1分見る」

気になる兆候がなく、休むと落ち着いてくる。そういうときは、強く吸い込む前に、一つだけ試せます。

いつもの呼吸を、変えずに1分眺めます。

吸う長さも、吐く長さも決めません。
深くしようともしません。
胸、肩、お腹のどこが動いているか。それだけを見ます。

終わったら、「少し楽」「変わらない」「苦しくなった」のどれかをメモします。

一度で十分です。

苦しさやめまい、しびれが増したら、その場でやめて普段の呼吸に戻してください。症状が続く場合は、呼吸法だけで何とかしようとせず、医療機関へ相談を。

呼吸法だけで、疲れの原因までは決められない

呼吸法には、一部の呼吸器疾患に伴う息苦しさを補助する可能性が研究されています。ただ、その結果を一般的な疲れにそのまま当てはめることはできません。

疲れや息苦しさには、睡眠や活動量、体力の変化、治療が必要な体調不良など、呼吸以外のことも関係します。

だから、ひと息編集部では「深く吸うこと」より先に、「今日はいつもと同じか」を見ることを大切にしています。

まずは、先ほどの5点をメモする。今日はそれでいいかもしれません。

危険な兆候がなく、いまの状態に合う小さな対処を探したいときは、レスキュー呼吸へ。体調が落ち着いたあと、自分の傾向を振り返りたくなったら、呼吸診断も利用できます。

この読みものが合いやすいタイプ

Type03・Type04の方に重なる場面があります。
ただし、タイプの確認より、受診の判断が先です。

参考にした情報